物語セカンドシーズン 公式サイト
囮物語 感想でごわす
・今回は千石撫子を中心とした物語。
この物語によって、千石撫子の株が暴落したとのことだけど、自分は以前と変わらずだね。
千石は、可愛いだけを自覚して、考えを言わずに相手が呆れるのを待っているだけで、
誰かと争うことを恐れる自分の殻を守る中庸であることを是とする。
「可哀相」と思われるのが嫌だというのも、周囲の目を気にする一種の美意識といえよう。
これは、大人になった今だからこそちょっと有り得ないだろうと言えるのであって、
中学生時分であったら誰しもが多少はあったのではないだろうか。
だからこそ、忍や月火との会話が物語に良いアクセントとなっている。
月火は中学生にしては達観していると思えるがね。
忍は、ちょっと意地悪い気もした。
これが「被害者」となることなのかな。
「前髪を切る」ことによって性格が変わるのもは、
髪によって遮られた視界が開かれることも一つ考えられるかな。
「髪を切る」も、「神を切る」と置き換えられるとふと思った。
・物語シリーズは、毎回演出が奇抜なものであるのだが今回は抑え気味だった気がする。
今回はより会話が中心となるので、そこに集中させるためかなと素人考えなり。
会話シーンで気に入ったのは、
1、忍との会話
暦と話している時とは違って声に敵意が溢れているのが分かるくらいだった
2、戦場ヶ原との会話
電話での会話なのに、刀で切りあっているかのような逼迫間が何ともいえない
3、月火との会話
犯人を追い詰める名探偵のように、撫子と話しているのが特徴的
他にもあるけど、この3つが気に入りました。
・撫子の暴走演技は、中々堂にいってたように思える。
・信仰によって「神」が復活するといのうは、日本的な神の考えだよね。
一人でも信仰者がいれば、「神」は「神」足りえるとのことなので。
神道は多神教でかつ精霊信仰に近いものがあるから、なし得る考えと言えよう。
今回の特徴としては、千石の暴走もとい自分の殻を破る物語であると言えないかな。